もう食べられない 幻の蕎麦に出会う

もう食べられない 幻の蕎麦に出会う

May 1, 2024

ゲスト

蕎麦屋「いさと」

今回ご紹介するのは、すでにこの世に存在しない“幻の蕎麦屋”「いさと」そば研究家・斎藤順三氏が自宅を改装し、たった20食限定で提供していた特別な蕎麦。ただの食体験ではなく、人生観までも刺激される珠玉の出会い。そばを超えた“芸術”と“哲学”がここにはあった。読めば「食」に対する見方が少し変わるかもしれません。最後まで、どうかお見逃しなく!

 

1.住宅街にひっそりと佇む“そば研究家”の聖地

1.住宅街にひっそりと佇む“そば研究家”の聖地

千葉・市川の住宅街にあった「いさと」は、名刺に“そば研究家”と記す斎藤順三氏が営む小さな名店。営業は週末のみ、1日たった20食限定という特別な空間。商売っ気はなく、そばを愛するがゆえに生まれたこの店は、そば好きを魅了してやまない“そばの芸術館”だった。

2. 光り輝くそばと、風が抜けるような後味

2. 光り輝くそばと、風が抜けるような後味

「いさと」のそばは、まさに別次元。新そばの緑がかった色味と、つけ汁の濃厚で深い旨味のバランス。黒砂糖と醤油を寝かせた秘伝のかえしが、身体の内側まで透き通るような後味を生む。「これはそばではなく、一つの完成された作品」

3.“そばは芸術”という生き方と、その継承

3.“そばは芸術”という生き方と、その継承

経営ではなく“好き”で始めたそば屋。800円のせいろに込められた手間と想いを語る斎藤氏の姿勢は、まさに職人の魂そのもの。今はもう閉店し、本人も故人となったが、その味と哲学は、訪れた人の中で静かに息づいている。残された映像と記憶が、今もその美学を伝えてくれる。

内容紹介

内容紹介

  1. 今はなき名店「イサト」を偲ぶ

  2. 今はなき名店「イサト」実食 編

  3. 今はなき名店「イサト」店主インタビュー 編

編集後記

編集後記

「いさと」という名を初めて聞いたとき、それが“もうない蕎麦屋”だと知って少し寂しくなりました。それがただのグルメ記事ではなく、ある職人の生き様に触れる“記録”であること。今はもう味わえないその蕎麦が、これほど多くの人の心に残り続けているという事実は、料理が単なる食ではなく、文化であり記憶でもあることを静かに教えてくれました。

プロフィール

プロフィール

蕎麦屋「いさと」

蕎麦屋「いさと」

すでにこの世に存在しない“幻の蕎麦屋”「いさと」

そば研究家・斎藤順三氏が自宅を改装し、たった20食限定で提供していた特別な蕎麦。