トランプの「本当の狙い」を

トランプの「本当の狙い」を

地政学で読み解く

地政学で読み解く

その他

藤井 厳喜

『日本人のための世界が広がる情報リテラシー大全「地政学」編』この一冊を手がかりに、藤井厳喜がトランプ外交の本質を一気に解き明かす。なぜグリーンランドを欲しがり、ベネズエラを急襲し、66もの国際組織から脱退したのか。「暴君が世界をめちゃくちゃにしている」という見方は、地政学を知らない人間の読み違いだ。「モンロー・ドクトリン」から「西半球主義」、北極海の核戦略まで一気に解説する今回の講義は、1945年以来の世界秩序がいま根本から書き換えられているという、背筋が伸びるような現実を突きつけてくる。知っているようで知らない「アメリカの本音」が、ここにある。最後まで読めば、ニュースの見え方が全く変わるはずです!

1. アメリカは本当に"世界の覇権国"であり続けられるのか

1. アメリカは本当に"世界の覇権国"であり続けられるのか

「世界最強の覇権国家・アメリカ」というイメージは、今も正しいのだろうか。モンロー・ドクトリンの本質は「西半球はうちの勢力圏、ヨーロッパは入ってくるな」という宣言であり、実はアメリカは大西洋・太平洋に挟まれた地政学的な「島国」でもある。グローバリズムの波に乗った結果、国内産業は空洞化し、中国共産党に漁夫の利を奪われ続けた。トランプが66もの国際組織から脱退し、関税を武器に自国再建へ舵を切ったのは衝動ではなく、覇権国家としての「賞味期限」を延ばすための戦略的決断だ。覇権国家の内側で何が起きているのか。この視点を持つだけで、世界の見え方が根本から変わります。

2. 英・露の睨み合いに託された日本の未来

2. 英・露の睨み合いに託された日本の未来

モンロー・ドクトリンが出た1823年、日本はまだ鎖国の真っただ中にいた。しかしその頃すでに、イギリスとロシアという二大勢力が日本列島をめぐって静かに睨み合っていた。地政学の視点で見れば、明治維新による日本の開国は「自らの意思」だけではなく、英・露という大国の地政学的圧力の中で半ば必然的に引き起こされたものでもある。西半球をアメリカが押さえるように、東アジアの要衝に位置する日本列島は、常に大国の地政学的な計算の対象であり続けてきた。歴史を地政学で読み直すと、日本がこれからどこに立つべきかという問いが、自然と浮かび上がってくる。

3. 本当に強い祖国を作るために日本人が考えること

3. 本当に強い祖国を作るために日本人が考えること

「力の真空は必ず埋められる」これが国際政治の鉄則だと藤井は言う。グリーンランドが中国に狙われていたように、防衛力を持たない地域はいつでも大国の草刈り場になる。戦後日本が「平和憲法」の名のもとに守り続けてきた憲法9条は、果たして本当の平和を生み出してきたのか。トランプが世界秩序を根本から書き換え、アメリカが「守ってあげる時代」に終止符を打ちつつある今、日本人が自分たちの安全保障を自分たちで考える必要性はかつてなく高まっている。地政学を学ぶとは、「なんとなくの平和」から目を覚ます作業だ。この問いから逃げていては、本当に強い祖国は作れない。

内容紹介

内容紹介

  1. "孤立主義"は大間違い
    モンロー・ドクトリンが隠す、アメリカ帝国の本当の野望


  2. ベネズエラ急襲の裏に潜む闇
    麻薬・タックスヘイブン・英国の影を地政学で読む


  3. グリーンランドは"氷の島"じゃない

    北極海を制する者が、次の世界を制する

編集後記

編集後記

一番心に刺さったのは「力の真空は必ず埋められる」という言葉でした。グリーンランドの空港建設資金を中国が狙っていたという話は、地政学が教科書の中の話ではなく、今この瞬間も動いているリアルな現実だということを静かに突きつけてくる。ベネズエラもキューバもグリーンランドも、バラバラに見えていたニュースが「西半球主義」という一本の軸でつながった瞬間、世界の見え方がガラリと変わる。地政学を学ぶとは、地図の見方を変えることではなく、世界の動かし方そのものを理解することだと、改めて感じました。

 

プロフィール

プロフィール

藤井 厳喜

藤井 厳喜

国際政治学者

国際政治学者

国際政治学者。ハーバード大学大学院博士課程修了。日本のマスメディアでは決して報道されない、欧米政府が扱うレベルの政治・経済の動向、そして市民レベルの情報も踏まえて、文化、思想、宗教など多方面から分析し未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。