ディストピアはもう始まっている?

ディストピアはもう始まっている?

1984年の“予言”と現実が重なる瞬間

1984年の“予言”と現実が重なる瞬間

その他

Apr 1, 2023

ゲスト

藤井 厳喜

オーウェルの名作『1984年』が、現代のアメリカと不気味に重なって見えるとしたら。2021年にリリースされた作品『囚われたアメリカ小説1984年の予言』をもとに、私たちの自由を脅かす現実と5つの具体的な危機を紹介。思考を奪い、感情を操作し、正義をすり替えるこの世界で、あなたはどう生きるか?最後まで目を通して損はありません。

 

1.トランプと逆転した正義の構図

1.トランプと逆転した正義の構図

自由の象徴とされたトランプが「無実の罪」で起訴され、一方で不正の可能性を持つ側が民主主義を語るという逆転の構図。この現実は『1984年』で描かれた「戦争は平和」といった倒錯の言葉を彷彿とさせる。2024年の選挙を控え、再び起こりうる不正への警鐘は、単なる政治批判ではなく、価値観の崩壊に対する問題提起でもある。

2.昆虫食と「意図された」食糧危機

2.昆虫食と「意図された」食糧危機

グローバルエリートと左派政権が掲げるCO2排出削減。その裏で、農業の否定と昆虫食の推進が進行中だ。『1984年』で描かれた「代用食の社会」が、まさにコオロギ食の普及に見てとれる。環境の名を借りて社会の基本インフラを操作しようとする動きに、私たちは無自覚なまま飲み込まれていないか?その違和感に気づくことが今求められている。

3.思考の自由はどこまで許されているのか

3.思考の自由はどこまで許されているのか

言葉を縛り、感情を操作し、思考そのものを違法とする。これはSFではなく、今まさに日本とアメリカで進んでいる現実だ。言葉を発するだけで糾弾される「言葉狩り」は、思考警察の出現といえる。『1984年』が示したディストピアは、「自由な表現」を武器にしていたはずの民主国家で現実になろうとしている。今こそ自分の言葉で考える力が問われている。

内容紹介

内容紹介

  1. 「民主主義は誰のものか?」——トランプ起訴に見る正義の逆転現象

    正義と不正、民主主義の名のもとに進む危機を問う


  2. 「昆虫食が日常になる未来」——食と環境をめぐる不気味なシナリオ

    CO2問題の裏で進む“代用食社会”とその先にあるもの


  3. 「考えることが罪になる時代」——1984年が現実になる日

    思考と言葉が制限されていく現代社会の異変を読み解く

編集後記

編集後記

「気づいたときには手遅れだった」では遅すぎる。だからこそ、日々のニュースや社会の変化を、自分の頭で一度疑ってみる。その小さな習慣こそが、全体主義に呑み込まれないための最大の防波堤になるのかもしれません。時代を見つめる視点を、この一冊と共に深めてみてはいかがでしょうか。

プロフィール

プロフィール

藤井 厳喜

藤井 厳喜

国際政治学者。ハーバード大学大学院博士課程修了。日本のマスメディアでは決して報道されない、欧米政府が扱うレベルの政治・経済の動向、そして市民レベルの情報も踏まえて、文化、思想、宗教など多方面から分析し未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。