ゲスト
白井 慎一


このビデオのお試し視聴はコチラだニャ

「バーボンって、ただのアメリカのお酒でしょ?」そう思っているなら、この話はあなたの常識を根底から覆す。ウッドフォードリザーブが二種類の樽を使い分ける理由、フォアローゼスが5種類の酵母と2種類のマッシュビルで10タイプを作り続ける理由、そして日本の小さな酒蔵が半世紀以上眠らせたバーボン原酒が、なぜ今アメリカ人を日本へ呼び寄せているのか。バーボンウイスキーの専門家・白井慎一さん(Milwaukee's Club)が明かす、樽と時間と職人の哲学。知れば知るほど、一杯の重みが変わる。最後まで読めば、あなたのウイスキーの見方は2度と元には戻らない。
ウッドフォードリザーブのダブルオークってなんだろう?と思ったことはないだろうか。実はこれ、樽の内側を軽く焼いたものとハードに焦がしたものの2種類を使い分け、それをブレンドした1本だ。焼き加減が違えば、当然引き出される香りも甘みも変わる。そしてもう1つ知っておきたいのが、ウッドフォードリザーブはスコッチと同じポットスチルを使って蒸留しているということ。ただ、トウモロコシをポットスチルで蒸留するのは酒質が粗くなりやすいという側面もあって、白井さんはライ麦や大麦との相性の方がいいと率直に語る。知ってるようで知らない、蒸留の深い話です。

アメリカでバーボンを50年以上樽に入れておくのは、まず不可能だ。気候が暑すぎて蒸発が止まらない。だが日本の福島・郡山の笹の川酒造にはそれがあった。かつてウイスキーが売れなかった時代に海外から輸入した原酒を、誰も気づかないまま半世紀以上、静かに熟成させ続けた樽が。白井さんはその最後の一樽に唾をつけ、ミルウォーキーズクラブ35周年のタイミングでついに手に入れる。500ml換算でたった85本。すでに残りは15本を切っている。度数は60度以上、それでも渋みを感じさせないバランス。アメリカ人がこれを買いに日本へ飛んでくるのも、もはや当然の話だ。
五種類の酵母と2種類のマッシュビル。その掛け合わせで生まれる10タイプのウイスキーを熟成させながら、最良の組み合わせを探し続けるフォアローゼス。「めんどくさくない?」とアメリカ人に聞いたら「昔からずっとこれだから当たり前」と返ってきた、というエピソードが面白い。日本とアメリカ、2つの文化が交差するところに、あの繊細な香りが生まれていた。シングルカスクの1本1本に酵母とマッシュビルの記号が刻まれる。そこまで知ってから飲む1杯は、もう別物です。


このビデオのお試し視聴はコチラだニャ

「バーボンは豪快な酒」という思い込みを捨てろ
ウッドフォードが体現する、繊細な職人仕事の正体日本だけが守り続けた「アメリカの魂」
世界で唯一現存するハーフセンチュリーバーボンの物語「10タイプの哲学」日米が交差した蒸留所
フォアローゼスの酵母×マッシュビルの掛け算が教える、「複雑さ」の美学
「バーボンって豪快なお酒」というイメージが、今回の話で完全に書き換わりました。樽の焼き加減で味が変わり、酵母の種類で香りが変わり、50年という時間が全く別の何かに変えてしまう。白井さんが「僕をアンバサダーにしてくれたらもっと売れる」と笑いながら話すシーンに、ウイスキーへの純粋な愛情を感じました。日本人が丁寧に保存してきたからこそ、アメリカ人が日本まで買いに来る。なんだかとても誇らしい話でした。

Milwaukee's Club(ミルウォーキーズクラブ)オーナー日本におけるバーボンウイスキーの権威であり、バーボンの発祥であるアメリカのケンタッキー州からも現地の人がスタディツアーに来日。100種類のバーボンを飲み分け、審査員や監修も務める。『バーボンの歴史』監訳・『蒸留酒の自然誌』監訳ベンチャーウイスキーで有名なイチローズモルトの創業者とオリジナルバーボンも手掛ける。無類の猫好き。
Milwaukee's Club所在地:埼玉県川口市栄町3丁目13-1 樹モールプラザ2F
\ すでに購読さている方はコチラ /

このビデオのお試し視聴はコチラだニャ




