藤井 厳喜


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「平和を望むならば、戦争の準備をせよ」古代ローマのことわざが、今この瞬間の日本に突き刺さる。藤井厳喜の情報リテラシー大全「戦争学」編が問いかけるのは、トランプはなぜ戦争を起こさない大統領なのか、バイデンはなぜ戦争を招いたのか、そして米軍が日本から撤退した時、日本は何ができるのかという、目を背けたくなる現実だ。「Peace through strength(力を通じた平和)」という思想の本質を知れば、今の日本の危うさが一気に見えてくる。戦争学とは平和学だ。その逆説が腑に落ちた時、世界の見え方が根本から変わるはずです。
「トランプが世界を混乱させている」大手マスコミはそう叫ぶが、事実は逆だ。第1期トランプ政権では新たな戦争は一つも起きず、ISはほぼ壊滅し、中東和平も進んだ。一方、バイデン政権ではウクライナ戦争が勃発し、ハマスによるイスラエルへの同時多発テロが起きた。その違いはどこにあるのか。答えは「Peace through strength(力を通じた平和)」という思想だ。圧倒的な力を持つことで敵に戦争を起こさせない。これがレーガン以来のアメリカ保守本流の哲学だ。弱い指導者が「介入しません」と宣言した瞬間、悪い者たちは一斉に動き出す。平和とは願うものではなく、力で維持するものだという冷徹な現実が、ここにある。

「米軍基地は出て行け」と叫んできた左翼・平和主義者たちへの、藤井の答えは「どうぞ」だ。ただしその先に何が待つかを知った上で言えるなら。アメリカはエネルギーも食料も自給できる完全に自立した国だ。日本を守るために国力を使う義務はない。トランプが「GDP5%の国防費を出せ」と言う真意は、数字以上に「自分の国は自分で守れ」というメッセージだ。日本に核兵器はなく、チャイナに「東京に原爆を落とすぞ」と脅されても対抗手段がない。米軍が撤退した時、日本は本当に何ができるのか。この問いから目を背け続けることこそが、最も危険な平和ボケだ。見逃せない現実がここにある。
「戦争の勉強なんてしたくない」という気持ちはわかる。しかし藤井は言う。戦争学とは平和学だ、と。平和とは勢力が均衡している暫定的な状態に過ぎない。その均衡を維持するには、圧倒的な準備と抑止力が必要だ。にもかかわらず、石破首相・岩屋外務大臣・林官房長官という「親中トリオ」は、トランプ政権と対立する反米親中路線を走っている。自民党政権初の反米政権と言っても過言ではないこの状況は、日本の安全保障の根幹を揺るがしている。チャイナが世界覇権を握れば、日本はウイグルやチベットと同じ末路を辿る。その危機を正しく認識するための武器が、この戦争学だ。


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1. トランプはなぜ戦争を起こさないのか
「Peace through strength」が証明する、力なき平和主義の致命的な罠
米軍が日本から撤退する日
核なき日本に、チャイナの脅しを跳ね返す手段はあるのか
戦争学は平和学だ
石破政権の親中路線が招く、日本存立の静かな危機
「平和を望むならば、戦争の準備をせよ」古代ローマのことわざがこれほど今の日本に刺さるとは思いませんでした。バイデンが「介入しません」と言った瞬間にウクライナ戦争が始まったという話は、善意の言葉がいかに危険なシグナルになるかを教えてくれて、思わず唸った。「戦争学は平和学だ」という言葉は、最初は逆説的に聞こえたが、聴き終えた後には当たり前のことを言っているようにも感じました。

国際政治学者。ハーバード大学大学院博士課程修了。日本のマスメディアでは決して報道されない、欧米政府が扱うレベルの政治・経済の動向、そして市民レベルの情報も踏まえて、文化、思想、宗教など多方面から分析し未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。
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