漫画が政治を動かす日

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イタリアはもう始めていた

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その他

藤井 厳喜

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イタリア保守派の復活を語る時、政治や経済だけを見ていては本質を見誤る。その文化革命の中心に立つのが、ヴェネツィア・ビエンナーレを刷新した文化大臣ジューリ、そして『 指輪物語』という一冊の小説だ。ホビット・キャンプからメローニを生み、パランティアやアンドゥリルの社名にまでつながる壮大な物語。さらにキャプテン・ハーロック、北斗の拳、三島由紀夫まで巻き込んで、日本の漫画・アニメがイタリア保守派の精神的支柱になっているという事実は、日本人こそ最も知るべき話だ。文化が政治を動かし、経済を動かす。その現実が、ここに凝縮されています!

1. イタリアの文化を支える重要人物 

1. イタリアの文化を支える重要人物 

戦後のイタリア文化界は、映画も演劇も美術館の人事も、長らく左翼によって独占されてきた。その構造をひっくり返す先頭に立っているのが、2024年9月に就任したアレッサンドロ・ジューリ文化大臣だ。彼の戦略は「保守一色にしろ」ではなく、「多元主義(プルーラリスモ)の回復」という巧みなものだ。ヴェネツィア・ビエンナーレに保守派の作家を起用し、国立映画実験センターの空気を一変させ、左派による現代アートの牙城だった国立21世紀美術館の館長時代から着々と実績を積んできた。古代ローマの多神教の伝統からルネサンスまで、キリスト教以前まで遡る深いアイデンティティへの眼差しが、単なる政治家とは一線を画す。ニヒリズムへの最大の防波堤は、古典芸術だ。この視点、日本にこそ刺さります!

2. イタリアと米テック右派を繋げる指輪物語 

2. イタリアと米テック右派を繋げる指輪物語 

メローニが政治に目覚めたのは、「ホビット・キャンプ」と呼ばれた青年集会だった。『指輪物語』に登場する小人たち(ホビット)が巨大な悪から故郷を守る物語を、イタリア右派の若者たちは自分たちの闘いと重ね合わせた。『指輪物語』 のシンボルは大西洋を越え、今やパランティア、アンドゥリル、エレボール・バンクというアメリカのテック右派の企業名にまで刻まれている。ピーター・ティール、アレックス・カープ、パルマー・ラッキー...彼らもまた、熱烈な『指輪物語』のファンだ。共通のシンボルを持つ者同士は言葉を超えて結びつく。これがメローニ政権とトランプ政権の同盟を下支えする、文化の深層です。

3. 保守派の文化フェスティバル「アトレイユ」

3. 保守派の文化フェスティバル「アトレイユ」

メローニが21歳から主催し続けてきた文化フェスティバル「アトレイユ」その名はミヒャエル・エンデの『ネバーエンディング・ストーリー』の主人公から取られている。虚無(ニヒリズム)に侵食されていく世界を救う少年の物語。それはそのまま、グローバリズムと戦う保守派の精神的物語と重なる。このフェスティバルは単なる文化イベントではなく、保守派の若者たちに「自分たちは何のために戦うのか」を問い続ける場として機能してきた。左翼一辺倒の文化界に対抗するために、まず物語を持つ。その戦略の深さが、メローニ政権の強さの源泉のひとつだ。

4. イタリア保守派を支える日本の漫画

4. イタリア保守派を支える日本の漫画

「北斗の拳は私たちの世代の想像力を形成した」これはメローニ首相本人の言葉だ。キャプテン・ハーロック、タイガーマスク、そして三島由紀夫まで、日本が生み出した文化がイタリア保守派の精神的支柱になっているという事実を、日本人はほとんど知らない。堕落した社会に背を向け、孤独に祖国を守るハーロックの姿は、戦後の平和ボケに警鐘を鳴らし続けた松本零士が生み出したキャラクターだ。しかし当の日本は、この圧倒的な文化的影響力を政治にも外交にも活かせていない。イタリアが漫画・アニメの力で保守派を結集し、アメリカとの同盟を深化させているいま、日本人こそこの底力に気づくべきです!

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内容紹介

内容紹介

  1. 文化大臣ジューリが仕掛ける"静かな革命"
    多元主義という名の、保守派の逆襲


  2. 指輪物語が繋いだイタリアとシリコンバレー                   パランティアもアンドゥリルも、ホビットから生まれた


  3. メローニが21歳から育てた文化祭"アトレイユ”
    ネバーエンディング・ストーリーが、保守運動の聖地になるまで


  4. 「キャプテン・ハーロック」に惚れた保守派たち

    日本の漫画が、イタリアの政治を動かしていた

編集後記

編集後記

まさか日本の漫画が、イタリアの政治を動かしてたなんて...キャプテン・ハーロックがイタリア右派の集会ポスターに無断使用され、北斗の拳の作者にメローニ首相が会いに来て、パランティアもアンドゥリルも『指輪物語』から社名を取っている。これほどの影響力を持ちながら、日本はそれを外交にも広報にも活かせていない。文化が政治を動かし、同盟関係を育て、経済を動かす。その現実をイタリアは証明している。日本がアジアのイタリアになれるかどうかは、この自覚があるかどうかにかかっていると強く感じました。

 

プロフィール

プロフィール

藤井 厳喜

藤井 厳喜

国際政治学者

国際政治学者

国際政治学者。ハーバード大学大学院博士課程修了。日本のマスメディアでは決して報道されない、欧米政府が扱うレベルの政治・経済の動向、そして市民レベルの情報も踏まえて、文化、思想、宗教など多方面から分析し未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。


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