移民が街を変える前に

移民が街を変える前に

文明が静かに死んでいく

文明が静かに死んでいく

藤井 厳喜

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「日本は安全で、豊かで、誰もが暮らしやすい国だ」それは今も本当だろうか。藤井厳喜が文明論と未来学の視点から問いかけるのは、移民政策がなぜ文明を滅ぼすのか、ヨーロッパとアメリカが辿った道を日本はなぜ他人事にできないのか、そして縄文時代から一貫して続く「日本文明」は今何に直面しているのかという、目を背けたくなる現実だ。治安・インフラ・国家の中枢までをも侵食する構造を知れば、「なぜ今これほど急いで外国人を入れるのか」という問いの答えが見えてくる。最後まで読んで初めて気づく、日本の本当の危うさがここにある。

1.移民政策が文明を壊すまでの速度

1.移民政策が文明を壊すまでの速度

1950年代、ロサンゼルスやニューヨークはむしろ東京より安全な街だった。それがたった10年で変わった。1963年のケネディ暗殺、都市暴動、キング牧師暗殺。この時代を境にアメリカの大都市から治安が消えた。そしてバイデン政権になって国境管理を事実上放棄した結果、3年余りで1500万人規模の違法入国者が流入したと言われる。ヨーロッパも同様で、ドイツのメルケル首相が中東から難民を無制限に受け入れた判断は「取り返しのつかない過ち」と藤井は断言する。ロンドンもパリも、社会秩序の暗黙の了解を共有しない人々が大量に流入したとき、街はあっという間に変わる。日本が「他所の話」と思っているうちに、川口市ではすでにその予兆が起きていることも見逃せない。

2. 中国人富裕層が港区の一戸建てをキャッシュで買う時代の意味

2. 中国人富裕層が港区の一戸建てをキャッシュで買う時代の意味

日本への移民問題で最も数が多く影響が大きいのは、実は経済難民ではなく中国からの中産階級以上の層だと藤井は指摘する。彼らは日本の文明を尊重して来るのではなく、経済活動の場として日本を「利用」しに来る。漢字という共通項が言語の壁を下げ、東京の高級不動産をキャッシュで購入する動きも現実に起きている。さらに外資によって日本企業が買収されれば、地域貢献・文化支援・スポーツチームなどの社会的役割はすべて「非効率」として切り捨てられる。市場原理主義が文明の土台を削っていくこの構造は、イギリスでは郵便遅延・改札の無機能化・ストライキという形ですでに現実になっている。日本の郵政民営化や水道インフラの議論も、同じ流れの上にある。

3. 縄文からつながる「日本文明」の一貫性

3. 縄文からつながる「日本文明」の一貫性

スペインとポルトガルが世界を席巻した大航海時代、インカ文明もアステカ文明も跡形なく滅ぼされた。しかし日本は滅ばなかった。鉄砲の製法を学び、鎖国で独立を守り、開国・明治維新という第二の衝撃にも耐えた。チャイナ文明の漢字を取り入れ、仏教・儒教・キリスト教文明とも相対しながら、それでも「日本文明」であり続けた。藤井が引く石岡先生の著書が示すように、縄文時代から現代まで一貫した文明を持つ国は世界でも極めて稀だ。その対極にあるのが、ローマを滅ぼした野蛮人の末裔がギリシャ・ローマの遺産を「自分たちのもの」として語るヨーロッパだ。その希少な一貫性こそ、今最も守るべきものだという警鐘をこの講義は鳴らしている。

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内容紹介

内容紹介

  1. 「安全な日本」は、いつまで続くのか
    アメリカとヨーロッパが10年で失ったものを、日本は今まさに手放そうとしている


  2. 市場原理が文明を食い尽くす日
    郵政・インフラ・企業買収。「民営化」という名の静かな国家解体の正体


  3. 縄文からつながる文明の一貫性という日本最大の資産
    なぜ日本だけが西洋にも中華にも滅ぼされなかったのか?

編集後記

編集後記

「日本の文明は縄文時代から一貫している」という言葉が、聴き終わった後もずっと残りました。普段は当たり前に感じている「夜に一人で歩ける」「電車が時間通りに来る」「郵便がちゃんと届く」それが実は文明の蓄積の上にある話だと気づくと、急に怖くなる。アメリカの大都市が10年で変わったという話は、決して遠い国の話ではないんだと。藤井先生が文明論と未来学をセットで語る理由が、今回の講義でようやく腑に落ちた気がしました。

 

プロフィール

プロフィール

藤井 厳喜

藤井 厳喜

国際政治学者

国際政治学者

国際政治学者。ハーバード大学大学院博士課程修了。日本のマスメディアでは決して報道されない、欧米政府が扱うレベルの政治・経済の動向、そして市民レベルの情報も踏まえて、文化、思想、宗教など多方面から分析し未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。

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