その他
Mar 1, 2025
ゲスト
杉本 八郎

前回に続く第2弾では、認知症研究の第一人者・杉本八郎先生が、さらに一歩踏み込んで「人生を豊かにする習慣」と「脳を守る生活術」を語ります。注目は、認知症を遠ざける“食の秘密”や、沖縄・インドに見る民族的特徴。そして、歳を重ねてもなお前進し続けるための「心の持ち方」誰もが気になる“老い”にどう向き合うか。そのヒントが、研究者のリアルな語りに詰まっています。前回よりもさらに深い学びと気づきが得られる内容です。最後までお見逃しなく!
杉本さんは、世界トップレベルの認知症研究に従事し続けてきた人物。若い頃に「世界一の研究をやる」と決意し、分子生物学を武器に薬の開発にも携わってきました。その根底には「学問は人の役に立ってこそ意味がある」という信念があります。研究者としての姿勢と情熱に、仕事観のヒントが詰まっています。

認知症の発症率が低い地域に共通するのは“食生活”。インド人に少ないのは、ターメリック(ウコン)に含まれるクルクミンの抗酸化作用が脳に良い影響を与えている可能性があるから。一方、沖縄では豚肉中心の食文化が脳を守っているという説も。杉本さんは「薬より食の影響は大きい」と語り、日々の食事こそが最高の予防策だと説きます。見逃せません。
認知症予防の観点から、和食とともに注目されているのが「地中海食」。魚やオリーブオイル、野菜、果物、ナッツを中心としたこの食事スタイルは、①炎症を抑える抗酸化作用、②血流を良くし脳の健康を守る脂肪酸、③腸内環境を整える食物繊維が豊富である点が特徴です。研究でも、これらの要素が脳神経の老化を防ぐ可能性が示唆されています。日々の生活にすぐに取り入れたくなるヒントです。最後までじっくりお楽しみください!

「認知症と食べ物」
インド人や沖縄県民に認知症が少ないのは食べ物が関連している!?
「地中海食と習慣」
和食と並んで地中海の食事が認知症に良い3つの理由
今回の対談では、「認知症予防における食習慣の力」が印象的でした。カレーを日常的に食べるインド人や、伝統的な和食文化を持つ沖縄の人々に認知症が少ないという話は、まさに“食が脳をつくる”ことを実感させてくれます。さらに、地中海食のように「誰かと食卓を囲む」文化も含めて、何を・どう食べるかが心身の健康を左右するという視点は、これからの生活に深いヒントを与えてくれるはずです。身近な“食”を通して、脳の未来に投資する。そんな習慣、今日から始めてみたくなりました。
『藤井厳喜の2ndチャンネル』で一部、様子がご覧いただけます。
▼【人生100年時代】認知症研究の権威に聞く「認知症にならない生き方」
1942年、東京都生まれ。薬学者、脳科学者。
新薬開発の研究室で高血圧治療薬「デタントール」、そして世界初のアルツハイマー病治療薬「アリセプト」の創薬に成功。アリセプトは97年に米国で、99年に日本で承認・発売。98年、薬のノーベル賞といわれる英国ガリアン賞特別賞を受賞。同年、日本薬学会技術賞と化学・バイオつくば賞、2002年に恩賜発明賞を受賞。京都大学薬学研究科創薬神経科学講座教授、京都大学大学院薬学研究科最先端創薬研究センター教授、同志社大学脳科学研究科教授を経て同大学生命医科学研究科客員教授。日本薬学会理事、有機合成化学協会理事などを歴任。25年4月、名古屋葵大学学長に就任。趣味は俳句、剣道。主な著書に『世界初・認知症薬開発博士が教える 認知症予防 最高の教科書』(講談社)等。
『82歳の認知症研究の第一人者が毎日していること(扶桑社新書)』はこちら
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