その他
Oct 1, 2024
ゲスト
渡辺 惣樹
福井 義高

『政治・歴史・国際問題』難しいテーマほど、真正面から語り合う大人の知性が試されます。今回は、藤井厳喜を囲んで渡辺惣樹さんと福井義高さんのお二人が、静かな熱量を宿した雑談を展開。イスラエル情勢から南北戦争、移民国家の未来、日本社会の弱点まで、日常では聞けない“本音”が飛び交います。数字や立場ではなく、“生きた歴史”として語られる言葉は、私たちに深い思索を促します。「社会の変化の本質とは何か?」「国を動かすのは誰か?」最後まで目を離さずに、ぜひ耳を傾けてください!
議論の口火を切ったのは、イスラエルとパレスチナをめぐる視点の違い。渡辺さんは、友人も多い立場からイスラエルへの理解を示しつつ、今の政権が世界の支持を失っている危うさに言及。一方で藤井は、その“孤立感”に戦前の日本を重ね合わせます。人口構成の変化、強硬派の台頭、国内の主導権争い。国家が分裂し、世論が二極化していく構造。その背景にある「誰が子を産み、次世代を担うのか」という現実的で残酷な力学に、場は静かに考え込む空気に包まれます。イスラエル問題は遠い話のようでいて、実は日本と無関係ではない。その視点が刺さります。

話題は自然と、国を動かす力とは何かへ。福井さんは「明治維新を本当に動かしたのは300人、命を張ったのはそのうちの300人」と切り出し、渡辺さんは「現代で千人に一人、社長に堂々と“間違っている”と言える人間が、その企業のビタミンだ」と続けます。歴史の転換点は、いつだって“わずかな少数”の覚悟から始まる。さらにアメリカ南北戦争の再解釈。「もし分裂していたら、世界は今と違っていたかもしれない」という刺激的な視点。歴史をただ暗記するのではなく、「もしも」で考えることで、未来を見る力が育つ。そんな気づきのある議論でした。
終盤のテーマは「移民国家化してよいのか」。カナダやアメリカの例を挙げ、移民が生活圏を形成すると学校や行政が機能不全に陥る現実を語ります。一方で、日本は移民との距離感の取り方を知らない。「移民と仲良くする方法は、必要以上に関わらないこと。お互いの尊重は“無理に近づかない”ことで成り立つ」実践的で重い言葉です。
そして議論は、「大学に期待するより、感性と教養を育てる教育を取り戻すべき」という結論へ。この国を立て直す鍵は、“考える力ある少数”を育てること。最後まで聞き逃せないメッセージでした。

戦争は“数字”では語れない
イスラエル情勢が映す、孤立する国家のリアルと歴史の反復
“千人に一人”が未来を動かす
明治維新と南北戦争が教える、少数の覚悟の力
移民国家の光と影
カナダとアメリカの現実から考える、日本の進むべき選択
今回の対話で強く残ったのは、“少数の意思が世界を変える”という現実でした。人口の1%。そのほんの一握りの人間が、歴史を動かしてきたという視点は、私たち一人ひとりに責任と可能性の両方を突きつけます。数字やポジションではなく、覚悟と知性を持つ者が社会を前へ押し出す。今は焦らず、発信を続け、深く考える人の輪を広げていくこと。
「三十万人の中に届けばいい」その言葉に、未来を信じる力を感じました。
もっと多くの人にこの味とストーリーを届けたい。そう思える、忘れられない時間でした。
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