酒
Oct 1, 2024
ゲスト
脊山 麻理子

今回のテーマは「酒と文化、そして“人生の味わい”」ゲストは、元日本テレビアナウンサーで表現者として多彩な活動を続ける 脊山麻理子さん。八丈島の樽熟成焼酎に始まり、メキシコのテキーラ「ドンフーリオ」そして国旗を模した伝統的な飲み方“バンデリータ”へ。お酒を軸にしながらも、土地のエネルギー、海の匂い、猫との偶然の出会い、そして誰もが心の奥で感じている“説明できない世界”へと、話題は自由に広がっていきます。酔うほどに言葉は軽やかに、視点は遠くへ旅をする。政治も宇宙も人生観も、同じテーブルで語り合える時間。お酒は、ただ酔うためではなく“世界と自分を深く味わうための入口”なのかもしれません。
脊山さんが八丈島で出会った樽熟成焼酎「ジョナリー」。箱の香りまで海風をまとい、色は琥珀のように深い。ロックで口に含むと、芋焼酎の重さではなく、樽の丸みと香ばしさが広がる。「コーヒーの飴みたい」と藤井さんが表現するほど、柔らかく豊かな味わい。土地のパワー、火山の島のエネルギー、猫たちの自由な気配、満天の星とUFOの話まで飛び出す。この島で生まれた酒だからこそ、ただ酔う以上の何かを感じさせてくれる。

次に登場したのが、メキシコで愛されるテキーラ「ドンフリオ」。割って飲むものでもなく、一気飲みする酒でもない。ライムジュース、テキーラ、甘くスパイシーなサングリータを順番に味わう、国旗を模した伝統的な飲み方“バンデリータ”。辛味、酸味、甘味。人生も同じように、苦みだけでも甘さだけでも完結しない。味を順番に重ねることで見える景色がある。テキーラは文化であり、誇りであり、記憶をつなぐ飲み物なのだ!
会話は気づけば政治や歴史へ。選挙の裏にある思惑、宇宙や進化論の謎、そして人間の常識を疑う視点。酒を片手に語ると、難しい話も軽やかになる。考えが柔らかくなり、「正解のない話」を楽しむ余裕が生まれる。いい酒は、世界の広さと人生の奥行きを思い出させてくれる。最後は、静かに酔って、すっと眠る。量ではなく質。派手ではなく深い。お酒とは、土地を味わい、人を味わい、人生を味わうためのもの。

“飲む”ではなく“感じる”テキーラ
脊山麻理子さんが語る“香りの記憶”が開く新しいテキーラ体験
三層のグラスが描く人生の景色
ライム・塩・トマトジュース。三つの味が奏でる、喜び・苦み・優しさのハーモニー「バンデリータ」とは?
海と火山が育てる焼酎の余韻
島の風土・人の営み・旅の記憶を封じ込めた“土地の酒”の哲学
話しているうちに、八丈島の潮風からメキシコの乾いた太陽へ、そして見上げた夜空の彼方へと、まるで旅をしてきたような感覚になりました。お酒という小さな器の中に、こんなにも豊かな文化の層があると改めて驚かされました。味の違いを笑い合い、香りの記憶を共有しながら、人はゆっくり心を開いていく。そこでは正解や間違いはなく、ただ「あなたはどう感じた?」という問いかけだけが静かに残ります。急ぎすぎる日々の中で忘れがちな、“余白を味わう時間”。湯気とともに立ち上がるやわらかな香りが、今日の自分を抱きしめてくれるような気がしました。次の一杯は、ほんの少しだけ丁寧に注いでみたくなります。
元日本テレビアナウンサーであり、現在はフリーアナウンサー兼マルチタレント。知性と表現力を武器に、テレビ・ラジオ出演はもちろん、グラビアや写真家、さらにはプロレス挑戦など多彩な分野で活躍。慶應義塾大学卒という理系のバックグラウンドを持ちつつ、自分の枠を超えた挑戦を続ける、自由で多面的な表現者。
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