音楽
Sep 1, 2024
ゲスト
渡辺 めぐみ

第2弾となる今回は、藤井厳喜の詩に作曲家・渡辺めぐみさんが命を吹き込み、音楽として立ち上がる瞬間をたっぷりと語ります。偶然の出会いから始まった二人のコラボレーションは、ウクレレやピアノの音色を通じて、詩に込められた情景や感情を鮮やかに描き出します。それぞれの楽曲が異なる物語を紡ぎ、読む者の想像力をかき立ててくれるでしょう。日常の中に潜む「出会いと別れ」「平凡の尊さ」までもが音楽を通して語られるひととき。最後まで見逃せない一編です!
渡辺めぐみさんと藤井の出会いは30年以上前に遡ります。バーでの弾き語りをきっかけに始まった交流は、やがて「詩に曲をつける」という新しい試みに発展。ウクレレやキーボードを通じて形になる音楽は、偶然の積み重ねが大きな創造を生み出すことを教えてくれます。

渡辺さんがウクレレで奏でた「多摩川行こうよ」は、ご当地ソングでありながら、聴く人をどこかハワイの景色へと誘います。音楽は場所を越えて人の心を旅させる力を持つ。そう実感させてくれるエピソードです。自然や日常がインスピレーションの源となり、音楽が新しい風景を描き出すのです。
「ゴロンドリーナ(つばめ)」は、港町で恋人を待つ女性の想いを描いた楽曲。人生は出会いと別れの繰り返しであり、だからこそ「待つ瞬間」に真実がある。そう語られる言葉は、音楽が人生の深い哲学に触れる力を持つことを示しています。単なるラブソングを超え、平凡な日常の尊さを再確認させてくれる一節です!

ウクレレとの数奇な出会い
ハワイ / ウクレレ(渡辺めぐみ作詞)
多摩川行こうよ / ウクレレ(渡辺めぐみ作詞・作曲)
シャボン玉に乗って / ピアノ(藤井厳喜作詞・渡辺めぐみ作曲)
ゴロンドリーナ / ピアノ(藤井厳喜作詞・渡辺めぐみ作曲)
黒猫 / ピアノ(藤井厳喜作詞・渡辺めぐみ作曲)
第2弾では、ウクレレの軽やかさからオペラ的な壮大さまで、音楽の持つ多様性と奥行きを存分に感じました。藤井先生の詩が渡辺さんの手で新しい景色を得る瞬間は、まさに芸術の醍醐味。音楽は人を繋ぎ、日常を彩り、人生の真実さえも映し出します。読者のみなさんも、自分の生活の中にある「小さな出会い」から新しい創造を見つけてみてはいかがでしょうか。
サラ・ヴォーンの歌う「枯葉」を聴いて以来ジャズヴォーカルに夢中になり、ヴォーカルやピアノ弾き語りの活動を始める。2002年にウクレレをはじめ、日本ウクレレ協会に入会。作詞・作曲も行い、2009年にはウクレレの神様と呼ばれるハーブ・オオタ氏の楽曲に日本語詞をつけ、ハーブ・オオタ氏のアルバム『ハワイ』(ビクターエンタテインメント)に自身によるボーカルでその作品が収録されている。地元の千葉県でもサークル講師・カルチャー講師を務めている。
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