“働いた日の一杯”が世界を変える

“働いた日の一杯”が世界を変える

酒と人の哲学

酒と人の哲学

Oct 1, 2024

ゲスト

山根 真

軽井沢のシードルで始まる昼下がりの酒旅。ゲストは月刊WiLL編集長の山根さん。リンゴの香りとともに語られるのは、酒の味ではなく「酒が連れてきてくれる時間」の話です。そば粉のウイスキー、台湾の革命的ウイスキー「カバラン」、そして芋焼酎のお湯割りへ。そこには、土地の風土や人の生き方が濃縮されていて、単なる飲み比べでは終わらない深い余韻が残ります。なぜ酒は楽しいのか?なぜ人は飲むのか?答えは、アルコールではなく“人の温度”の中にあるのかもしれません。働いた日の一杯は、人生を祝福する儀式。その意味が、自然と胸に染みてくる回です。

1.軽井沢シードルと“食の風景”が運ぶ幸福

1.軽井沢シードルと“食の風景”が運ぶ幸福

収録はシードルの乾杯から始まります。フランス最北のブルターニュ地方の名物で、日本ではぐい呑みのような小さな器で飲むのが粋なスタイル。気取らない酒と軽やかな会話により、酒は「酔うための道具」ではなく、人と人の距離をほぐす“入口”であることを思い出させます。そこから話題は食、旅、暮らしへと自在に広がり、酒が人生を豊かにする理由が立ち上がるのです。

2.“土地を飲む”という視点

2.“土地を飲む”という視点

ウイスキーは寒い土地で作られる。その常識を覆したのが台湾の「カバラン」濃密な香りと厚みのある甘さを持つ“異端の名酒”。なぜそんな味になるのか?そこにあるのは蒸留技術の差ではなく、土地の力”だと語ります。ブルボン、シェリー、ミズナラ。樽の歴史から政治まで、酒の背後には無数の物語が潜んでいる。だからこそ、酒を飲むとは文化を知ること。舌だけでなく、感性でも味わうべきですね。

3“働いたあとの一杯”が人生を救う理由

3“働いたあとの一杯”が人生を救う理由

話題はやがて、体調の変化と年齢のリアルへ。若い頃の無茶飲み、一人酒の危険さ、仕事のストレスと酒の関係。藤井は語ります。「一人で飲む酒は、気持ちが内側に沈んでいく。だから宴会がいいんだ」と。体が変わる“厄年”の話、仲間の突然の体調不良、飲み方の哲学。酒はただの嗜好品ではなく、“人間をつなぎ、人生を見つめ直す装置”。働いた日のビールがおいしいのは、努力が込められているから。酒は、今日を生きた証です!

内容紹介

内容紹介

  1. シードルが教えてくれた“幸せの風景”

  2. 台湾の熱が生んだ“異端のウイスキー”

  3. 無理をしない大人の“ご褒美の一杯”

編集後記

編集後記

酒は、強さを誇るためのものでも、記憶を失うための麻酔でもありません。湯気の向こうで人が笑い、時間がゆるみ、少しだけ胸の荷物が軽くなる。その瞬間こそが、酒の本当の価値なのだと思いました。ひとりで背負い込む夜より、誰かと笑い合う一杯を。量ではなく温度。競争ではなく対話。きっとその積み重ねが、自分を大切にする生き方につながるのだと強く感じました。次の一杯は、もう少し丁寧に味わいたいと思います。

 

プロフィール

プロフィール

山根 真

山根 真

『デイリーWiLL』編集長

『デイリーWiLL』編集長

月刊『WiLL』編集部所属・ウェブメディア『デイリーWiLL』編集長。

1990年鳥取県生まれ。慶應義塾大学卒業後、ロンドン大学大学院修士課程を修了。銀行勤務などを経て、現職に至る。

インターネットテレビ版『WiLL増刊号』には立ち上げ初期から頻繁に出演し、2020年5月からはウェブ刊『WiLL Online』にてコラム「山根真の口が滑って」を連載している。