藤井 厳喜


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暴力革命など、もう誰も信じない。だからこそ今、革命は「差別はいけない」「多様性を尊重せよ」という言葉をまとって静かに進行している。藤井厳喜が警告するのは、家族・伝統・国家を内側から解体していくソフト社会主義革命の実態だ。キャンセルカルチャーとは何か。フランクフルト学派が仕掛けた文化マルクス主義とはどういう思想か。そして東京裁判史観と「アメリカは奴隷制国家だ」という1619年プロジェクトは、なぜ同じ構造を持つのか。身の回りのニュースが全く別の顔を見せてきます。
キャンセルカルチャーとは、気に入らない人間をSNSから追い出し、職場から失職させ、社会的な発言の場を完全に奪うことだ。トランプ大統領がTwitterから追い出されたのはその典型例だが、藤井が指摘するのは、これが今や日本でも静かに始まっているということだ。「男は男らしく」「女は女らしく」と言っただけで批判される空気、LGBT法案に反対した人が弾圧される構造、性転換後に後悔した人の体験記が出版妨害される事件。これらはすべて同じ根から生えている。「社会主義革命なんて起きていない」と思っている間に、言論弾圧という形のソフトな革命がすでに進行しているというのが藤井の警告だ。

なぜ、LGBT運動や男女平等論が「社会主義革命」と関係するのか。藤井はフランクフルト学派という概念を通じてこれを説明する。伝統的な価値観は家庭を通じて次世代に伝わる。だとすれば、革命を起こすには家庭を破壊しなければならない。男女の関係・親子の関係・地域の共同体。これらを否定することで、人間は伝統から切り離され、全体主義的な支配を受け入れやすくなる。1991年のソ連崩壊後、表向きの社会主義国家建設という路線が使えなくなった後、この「文化マルクス主義」はフェミニズム・LGBTQ・反差別運動という形で先進国の内部に入り込んできた。「差別するな」という看板は、その入口に過ぎない。
日本人は戦後、「昭和20年以前の日本は全て悪だった」という東京裁判史観を植え付けられてきた。藤井は今、同じことがアメリカで進行していると指摘する。「1619年プロジェクト」とは、アメリカは独立以前から奴隷制国家だったと定義し直すことで、アメリカの建国そのものを否定しようとする歴史書き換え運動だ。日本人に「侵略する劣等民族」というレッテルを貼った構造と、アメリカの白人に「生まれながらに差別者」というレッテルを貼る構造は全く同じだ。自国の伝統と歴史を丸ごと否定させることで、共産主義・全体主義への抵抗力を奪う。その手口を知らなければ、今起きていることの本質は見えてこない。


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SNSから追い出し、職を奪い、声を消す
粛清文化が今、日本にも静かに上陸している
家族を壊せば革命が完成する
ソ連崩壊後に姿を変えた革命思想とLGBTQの看板に隠された意図
東京裁判史観とアメリカ版「自国否定」の同じ構造
日本人への刷り込みと同じ手口が、今アメリカの白人にも使われている
「差別はいけない」と言われると誰もノーと言えない。この一言が、この回の核心を突いていると思いました。暴力革命ではなく、道徳的に正しそうな言葉を武器にして伝統や家族を解体していく。そのメカニズムが分かると、LGBT法案をめぐる議論も、キャンセルカルチャーも、移民政策も、全て同じ根から生えていることが見えてきます。東京裁判史観と「1619年プロジェクト」が同じ構造だという指摘は、日本人にとって特に刺さりました。自国の歴史を全否定させることで、抵抗力を奪う。知っているのと知らないのとでは、日常の見え方が全く変わってくる回でした。

国際政治学者。ハーバード大学大学院博士課程修了。日本のマスメディアでは決して報道されない、欧米政府が扱うレベルの政治・経済の動向、そして市民レベルの情報も踏まえて、文化、思想、宗教など多方面から分析し未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。
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