酒
Dec 1, 2025
ゲスト
マーク・フォード
ショーン・マッキンタイア

厳喜のアトリエで交わされた対話、その余韻を引き継ぐ第二弾。今回は、アメリカの大富豪マーク・フォード氏と資産運用の専門家ショーン・マッキンタイア氏が放つ“笑い”に焦点が当たる。翻訳できないジョーク、直訳が生むズレ、そして「お疲れさま」が“キング・タイアード”に変わる瞬間。軽やかな雑談の奥から浮かび上がるのは、文化・言語・人間関係の本質だ。気楽に読めて、思考の視界が少し広がる後編。ここからが本番、最後まで見逃すな!
対談の序盤を彩るのは、マーク氏が次々と繰り出す“通じないジョーク”の数々だ。科学用語を絡めた比喩、オチの直前で終わる長話、スペイン語スラングを使った言葉遊び。どれも翻訳すれば意味は説明できるが、「面白さ」までは移し替えられない。笑いとは論理ではなく、文化・文脈・空気の総体で生まれるものだと気づかされる瞬間だ。分からないのに笑ってしまう、そのズレこそが異文化コミュニケーションの醍醐味でもある。
話題は日本語の慣用句へと移る。「お疲れさま」を直訳すると“疲労の王=キング・タイアード”。この一見ナンセンスな翻訳が、職場での合言葉となり、場の空気を一気に柔らかくする。ただの挨拶が、笑いを伴う共通言語に変わる瞬間だ。言葉は正確に伝えるためだけでなく、関係性を編み直すためにも使われる。意味不明だからこそ共有できる内輪ネタが、人と人をつなぐ潤滑油になることが、ここではっきり示される。
笑いに満ちた雑談は、やがて現実世界の話題へと自然に接続される。藤井は歴史を引き合いに、パンデミックが辿る三つのシナリオを整理する。最悪、楽観、そして最も起こりやすい“現実的な筋書き”。重要なのは恐怖を煽ることではなく、生活や社会がどう変化していくかを冷静に見極める視点だという。酔いの席の会話でありながら、そこには長年世界を見てきた者同士ならではの、地に足のついたリアリズムが確かにあった。
笑いは“翻訳できない”ほど面白い
文化のズレが生むジョークの深み
『お疲れさま』が“キング・タイアード”に変わる日
直訳がつくる内輪の結束
酔いの雑談が“世界のシナリオ”に変わるとき
藤井厳喜×富豪が語る現実感
今回いちばん面白かったのは、テキーラで場がゆるんだ瞬間に、知性がむしろ立ち上がってくるところでした。分からないジョークに笑ったり、直訳で新しい言葉を作ったり。その“ズレ”を面倒くさがらずに遊べる人ほど、他者とつながるのが上手い。キング・タイアードも、まさにその証拠です。そして後半、藤井先生が疫病の歴史からパンデミックの筋書きを整理した瞬間、雑談が一気に「世界の解像度を上げる時間」に変わる。笑って終わりじゃなく、明日からの会話や判断が少し賢くなる回でした。
11歳で初めて事業を立ち上げて以来60年以上、オイルショック・リーマンショック・インターネットバブル崩壊などの危機を乗り越えビジネスを手がけてきた。今までマーク自身が手がけたビジネスは、年商1000億円以上の会社を1社、年商100億円以上の会社が2社、年商50億円以上の会社を2社、年商10億円以上の会社を10社…『臆病者のための科学的企業法』『大富豪の企業術』『大富豪の投資術』など著書多数。
米国の資産運用の専門家。プライベートポートフォリオマネージャーとして、富裕層の個人資産を管理。株式投資とオプション取引で財を成した投資一家だったこともあり、初めて投資をした11歳から30年近く、どこで働いてようとも常に株のことを考え、人の売買判断の法則性に目を向けてきた。現在は米国だけでなく日本でも、人々が豊かになるための情報を広めるため、投資分析者として分析やレポート執筆を続け、堅実な投資情報と富の哲学を発信している。
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