一本の串と一杯の酒が語る

一本の串と一杯の酒が語る

食と江戸文化の豊かさ

食と江戸文化の豊かさ

銀座 六覺燈

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神楽坂「六覺燈」を舞台に、藤井厳喜と元日本テレビアナウンサー・脊山麻理子さんが紡ぐ食と文化の対談。本物のパンの旨さから始まり、稚鮎やうなぎの白焼きといった串揚げの世界、そして日本酒「IWA」とオレンジワイン「夕薫」という異色のペアリングまで、一品一品に物語が宿る豊かな食体験が語られます。さらに話は寄席文字の橘右之吉師匠が生み出した「白地に一で百を表す」という江戸っ子の粋なシャレへと深化していきます。酒、記憶、豊かさ、生き方。この対談には現代人が忘れかけている「本物の豊かさ」のヒントが詰まっています。

1. 料理人が込める「見立て」と食の記憶

1. 料理人が込める「見立て」と食の記憶

ヤングコーンは「お祭りの焼きとうもろこし」に見立てて炙り醤油で、稚鮎には殺菌・抗菌の知恵から蓼を添える、うなぎの白焼きは表面を焼いてから蒸す工程を経て山椒塩と醤油で楽しむ。六覺燈の串揚げは一本一本に料理人のストーリーと日本の食文化の知恵が練り込まれた「創作料理」です。「本物の素材はそれだけで旨い」という藤井の言葉は、子供の頃にバターをそのまま舐めた記憶と重なり、食の豊かさの原点を静かに思い起こさせてくれます。単なる食事を超えた「体験」がここにあります。

2. 白地に「一」で「百」江戸っ子の見立てが宿す粋と縁起

2. 白地に「一」で「百」江戸っ子の見立てが宿す粋と縁起

東おどり第100回記念のパンフレットには「100」ではなく白地に「一」の文字が書かれていました。「白の上に一で百になる」これが江戸っ子の見立てのシャレです。手がけたのは寄席文字の橘右之吉師匠。さらにデザインの羽の数は七・五・三と奇数で統一され、縁起のいい数字へのこだわりも徹底されています。浅草寺本堂の大提灯の文字もこの師匠の手によるもの。粋とは何かを文字一つで体現するその美学は、今の時代にこそ学ぶべき「遊び心と深み」の結晶です。

3. ドン・ペリニヨンと日本酒が出会う夜

3. ドン・ペリニヨンと日本酒が出会う夜

富山県の純米大吟醸「IWA(岩)」は、ドン・ペリニヨンの元醸造最高責任者リシャール・ジョフロワがプロデュースした日本酒で、ワイングラスで楽しむスタイルが日仏の酒文化の出会いを象徴しています。アルザス産オレンジワイン「夕薫」には日本人女性の名が冠されているというストーリーも印象的です。串揚げという日本の食と世界の酒文化が交差する六角亭のカウンターは、日本文化のハイブリッドな豊かさを体現する場所そのもの。この対談、絶対に見逃せません!

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内容紹介

内容紹介

  1. 串揚げは"揚げ物"じゃない
    一本一本が語る創作料理の哲学


  2. メニューもリストも"いらない"理由
    価格より大切な「好み」という豊かさ


  3. ドン・ペリニヨンが日本酒を作る夜

    IWAと夕薫が証明する、酒は"文化の交差点"

編集後記

編集後記

最も印象に残ったのは「バターをそのまま舐めて親に怒られた」というお二人の共通のエピソードでした。藤井先生と脊山さんが全く別々の子供時代の記憶として同じ体験を持っていたという偶然が、対談の空気を一気にやわらかくしていて、思わず笑顔になりました。食の記憶というのは、どこか人の本音に直結しているのかもしれません。また、東おどりの話題で「白地に一で百と読ませる」という江戸の見立てのシャレが飛び出したとき、二人の会話がぐっと深まる瞬間があって、食を入り口にした対談がいつの間にか日本文化の核心へと滑り込んでいく展開に、記録しながらどこか興奮を覚えました。食べながら笑い、飲みながら江戸を語る。このお二人の対話の温度感こそが、この対談の最大の魅力だと感じました。

 

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