藤井厳喜、70歳

藤井厳喜、70歳

「自由に生きる」とはどういうことか

「自由に生きる」とはどういうことか

その他

藤井 厳喜

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「偉そうな説教臭い老人にはなりたくない。でも、若い人が話を聞きに来てくれる老人にはなりたい」藤井厳喜が70歳の節目に語った、等身大の人生論がここにある。今回紹介するのは、古希を記念して制作された講座。スタッフから集まった100を超える質問の中から70問を選び、教養・仕事・お金・自由・志など、藤井が人生をかけて考えてきたことを本音で語る。孔子の言葉から居合道の修行まで、藤井厳喜という人間の輪郭が浮かび上がる。

1.一流とは一つの道を極めることだ

1.一流とは一つの道を極めることだ

絵を描き、俳句を詠み、詩を書く藤井に「多才ですね」と言う人は多い。しかし藤井本人は、多才であることをむしろ戒めとして受け止めている。何でもできる人間は、どれをやっても二流三流に留まりがちだからだ。壁一面にメニューが貼られた大衆食堂はそれなりに美味しいが、「これ」という一流の店ではない。そのたとえが鋭い。本当の一流とは、一つの道で世界レベルに達することだと言い切る。自分の絵をカレンダーにしながらも「本職の画家に申し訳ない」と笑う藤井の謙虚さの裏に、一流への敬意と覚悟が滲む。

2. お金は手段であって目標ではない

2. お金は手段であって目標ではない

「お金がなくても楽しいことはいっぱいできる」と藤井は語る。最低限の経済力は必要だが、お金を稼ぐことに全神経とエネルギーを注ぎ込んでしまうと、人生に何も残らない。幸せに生きることとお金があることは全く別の話だ。これは藤井の価値観の核心であり、「自由に生きる」というテーマと表裏一体だ。一方で、志のない自由はただの漂流だとも藤井は指摘する。孔子が「吾十有五にして学に志す」と語ったように、中学・高校生の頃に「こういう生き方がしたい」という理想を持つことが、その後の人生の土台になると説く。

3.年の離れた人と話すことが、人生の知恵になる

3.年の離れた人と話すことが、人生の知恵になる

大学時代に居合道のクラブに入った藤井は、70代の先輩から30〜40代の社会人まで、世代を超えた人たちと交わる機会を得た。同世代だけで群れていると見聞は限られる。親の言葉はなかなか素直に聞けない。しかし家族でも同世代でもない「斜めの関係」の人から聞く言葉が、じわじわと人生の知恵になると藤井は振り返る。鋭い質問が人を鍛え、素朴な質問が人を驚かせる。人生七十古来稀なり」という杜甫の言葉を引きながら、70歳を超えてもなお問い続ける藤井の姿勢が通底にあります。

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内容紹介

内容紹介

  1. 多才はほめ言葉ではなかった
    一流が一つの道を選ぶ理由


  2. お金は目標ではなく手段
    70年の人生をかけて語る藤井厳喜の価値観


  3. 年の離れた人との対話が人生の知恵になる
    世代を超えた関係が育てるもの

編集後記

編集後記

「多才はダメだ」という話が一番刺さりました。褒め言葉だと思っていたのに、藤井先生にとってはむしろ戒めだというのが面白い。大衆食堂のたとえもわかりやすくて、確かに「何でもできます」は「これが一番です」にはなれない。お金の話も、言ってることはシンプルなのに、ちゃんと自分の人生で試してきた人の言葉の重みがあります。「知らない自分自身との遭遇」という表現が妙に心に残った。質問されることで、自分でも気づいていない答えが出てくる。それは誰にでも起きることだと思う。

 

プロフィール

プロフィール

藤井 厳喜

藤井 厳喜

国際政治学者

国際政治学者

国際政治学者。ハーバード大学大学院博士課程修了。日本のマスメディアでは決して報道されない、欧米政府が扱うレベルの政治・経済の動向、そして市民レベルの情報も踏まえて、文化、思想、宗教など多方面から分析し未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。

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